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上高地 奥又白池(おくまたじろいけ)

 投稿者:高柳  投稿日:2011年11月20日(日)20時15分43秒
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  山行日 2011年9月27日~28日

奥又白池。ポピュラーな池ではありませんが、あなたが行ってみたいと思う日がきたときのために記しておきます。

わたしにとっては思い出の幻の池で、二十歳代のころ山岳会の先輩から「行かないか」と云われ返事に迷っていると「行っておいた方がいいよ」と云われ行くことにした。そして池で一泊するのでその用意をするように指示された。

わたしを含めて4名が、新宿から夜行列車に乗り、新島々でバスに乗り換え上高地に着いた。歩き始める前にザイル等の登攀用具を渡され、ハカリでしっかり20キログラム背負わされた。ボッカに利用されたらしい。

登りついた奥又白池はガスに霞んでいた。テントに泊まり翌日も池は亡羊としたガスの中にあった。先輩から登攀の予定を変更するのでザイルを2本持って下山して欲しいと云われ、ザイルを背負って帰京したが何とも納得のいかない山行であった。先輩達は湖畔で3泊したようである。

あれから40余年、今回は新宿を朝出発し上高地から徳沢園まで歩き徳沢園で泊まった。行動日の明日天候が悪いときは連泊して天候の回復を待つことにしていた。池までの道は所々岩をよじ登る道で降雨の場合、池まで登っても下りは滑落の危険があった。

幸い当日は朝から良い天気で徳沢園(標高1562m)を6時に出発する。新村橋を渡りパノラマコースを行く。涸沢への分岐(1880m)に7時40分に着いた。正面に松高ルンゼを見て右の岩に取付く。見上げると登る道はとんでもない急斜面で、歩く道ではなく、よじ登る道であることが分かる。

しかし、登り始めると見た目よりは登りやすく土の道もある。岩を直登し、あるいはトラバースし、ときには笹を掴み2時間も登ると突然目の前に奥又白池があった。40余年前に描いた幻の池である。時間は10時、小屋を出てから4時間であった。 奥又白池は周囲230mぐらいの細長い小さな池で、周囲にテントが一張りあった。

池は前穂高岳の棚のような所にあり、標高は2480mである。見上げると前穂高の本峰が見える。池の周辺は草紅葉が始まっていた。目路はるか蝶ヵ岳方面も良く見えていた。じっとしていると日は射しているが風は冷たい。あのときの先輩達はどうしているかな、感慨に耽りながらコーヒーとパン、チーズで昼食とした。

下山は同じ道を戻った。今日は晴天なので良いが降雨のときはやはり危険な道である。涸沢への分岐まで下りると、緊張感が緩みホットして30分ほど休憩した。秋が近い青空には白い雲が浮かんでいた。徳沢園を経て上高地に午後4時半に着き、その日のうちに帰京した。

<覚  書>

*現在この奥又白池までの道と涸沢に抜けるパノラマコースは環境庁が入山禁止を検討していて、事故が発生した場合、消防(救助隊)を出さないという話もある。

*池への登山道の手入れは全くされてなく、通常の登山道であれば梯子やロープが設置される箇所に何も補助具がない。また、薮の箇所もあり赤いペンキも散見されるがかすれている。

*降雨のとき、あるいは降雨が予想されるときは池には登るべきではない。

*天気さえ良ければ難しいコースではない。

☆コースタイム

徳沢園6:00涸沢分岐7:40~7:50 奥又白池10:00~10:25涸沢分岐13:00~13:30徳沢園14:30上高地16:30

 
 
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